会津若松駅前から野口英世青春広場に続く大町通は、蔵造りの店構えが城下町の歴史や格式ある商人文化の伝統をしのばせる、レトロ感覚とモダンな魅力が漂う商店街が続く。通りの先にある老舗ホテルは、バリアフリーの玄関で私を迎えてくれた。フロントには、無造作に山積みされた丸帯があった。「宏美さんがお好きなものを選んでください。何かお役にたてて頂きたい・・・」と、穏やかな声の主は、老舗ホテルの女将だった。向かいの呉服店が店じまいすると聞いて、丸帯を全て購入したという。彼女は、ホテルのインテリアとして活用し、丸帯を会津に残しておきたいと思ったのだ。私は迷わず、茜色の菊の御紋が入った古典文様の丸帯を選んだ。日本の国旗「日の丸」の赤も、昔はアカネの根から採った染料を使ったという。日の丸の赤・・・。美しき茜色の心を、私は作品に託して、その年ドイツ・ベルリンの国際ショーに出品した。
(上記文:HIROMI NISHIMURA’09「衣音」より抜粋)
幸い好天に恵まれて野口英世青春広場で開催した「はいからさんに逢える街・飛び出そうストリートファッションショー・Hiromi Nishimura collection」は、盛会の中無事終了しました。翌朝「こんなに美味しいおかずの朝食を頂いたのは初めて!ごはんにはもち米が入っているのですか?この湯呑は会津塗ですか?」と尋ねた私に「会津米はこういう味なのよ・・・お客様には会津塗の湯呑で美味しいお茶をね・・・」女将が微笑みながら、高価な会津塗の湯呑で番茶をもてなしてくれました。
私は丸帯を胸に抱えて大町通を徒歩で駅に向かいました。道すがら会津塗の老舗に立ち寄り小さなお盆を購入しました。駅近くの洋品店に入ると、なぜか浴衣が三反だけ売っています。「昔は呉服店だったのよ・・・」と語る店主に、私は思わず「三反全て購入します!」ホテルニューパレスの朝食を思い出しながら、三反のゆかた地から楽しいキッチングッズが完成。デザインコンセプトは、我が家の食卓が楽しく美味しくなりますようにと。
右端折り返し部分のポケットにお箸やスプーンを挟んだり、季節の草花を飾ってみてはいかがでしょう。あなたのセンスで使い方は自由。一人暮らしの方にはもちろんのこと、家族構成が複雑な昨今、みなさまの命の源「幸せごはん」のいしずえとなりますように・・・。
素 材 ゆかた地
サ イ ズ W445mm×H335mm
品 質 綿100%
取扱注意 洗濯:手洗い可
*箸袋(会津木綿)は価格に含まれません
営 業 日 火・水・木・金 10:00〜17:00
定 休 日 土・日・月・祝祭日
配 送 料 全国一律500円(税込)でお届け
世界にひとつ「Hiromi Nishimura」一点ものシリーズは、追加生産ができません。なくなり次第、「ゆかた地で創った二重仕立のランチョンマット」は終了いたしますのでご了承ください。